目押し@目押し定規を、畳表の谷に合わせ(写真;定規の手前側)包丁の背で印を付けます(写真;定規の奥側)。※光の向きにより微調整します。 写真手前からの光は、目押し定規を畳表の谷が隠れるぐらいに置き印を付けます。 逆に写真奥からの光は、谷がはっきり見える位置に定規を置いて印を付けます。 |
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目押しA@でつけた印の上を包丁で切ります。※目乗りは、光の向き(窓の位置)により縁の陰で、“ちら”(表の谷目が見えてしまう)や、逆にかぶって(一目が出ず欠けてしまう)しまいます。そこで部屋の間取りを考え一畳毎に目押しを微調整することにより、どの畳も綺麗な目乗りに見えます。 |
丈寸法の修正(←写真は板入畳の場合)板入れ畳床の場合、待針で板を引き出し縫糸で絡げとめる事により、敷き合せの角がきちんと出来ます。 |
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口ござを入れる1畳床の端が広く薄くなっているので、幅を広めに切ったゴザを準備しています。畳床の端は、年月や表替え、裏返しを重ねると少しずつ厚みが薄くなります(断面がかまぼこ型になり、部屋全体では波打った様になります)。薄くなった部分へござを縫付けて補修することにより、平らな畳になります。 |
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口ござを入れる2大雑把に補修するとかえって凸凹になってしまうので、短時間に適当な補修をするのには経験が必要で難しいです。 |
1.かき落とし 畳表の余分な部分を、切り取ります。
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2.上前の通り縁を張り、縁下紙を置き、定木を当てて上前の通りを直す。 |
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3.レールを留めるレールを載せ、縫い代を調節して留める。 |
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4.機械をかける1縁や縁下紙などの縫い代を調整しながら機械をかける。注;
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5.機械をかける2縫い始めと、縫い終わりは細かく縫います。 |
1.框縫い1接する畳や寄木の厚さに合わせて、左手で測りながら縫います。 |
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2.框縫い2畳表に傷の付かないように、丁寧にすばやく縫います。 |
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3.框縫い(伏せ框縫い)1上質な畳表をつける場合、“くわえ”を使い、予め厚さを調節します。注;
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4.框縫い(伏せ框縫い)21〜2のように針を表側に出さず側面に出します。これは針穴を表に作らないようにする為の手間を掛けた縫い方です。 |
表張り@ 畳床を反らせる表を張るときには、畳床の框(畳の短辺)の下2ヶ所に3尺定木を挟み、真中に乗り畳床を反らせます。反らせることにより、框を縫い終え畳床を伸ばすと、畳表がピンと弛みなく張ることが出来ます。 ※化学・建材畳床やワラサンド畳床は、反らせる作業を繰り返すうちに、重ねられた層がずれ、納まりが次第に悪くなります。 本畳床=100%稲わら床 化学建材床=異なる素材を何層かに重ねた床 |
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表張りA3ヶ所“目押し”した畳表の端2ヶ所を目印にして、表をイ筋が通るように(イグサが曲がらないように)少しずつ張っていきます。 |
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表張りB表の種類(重さが違います)により、軽く引けば張ることが出来るものから、何度も何度も手前に叩きながら少しずつ張れるようなしっかりした畳表があります。 |
作業前、台の上に畳を載せたところこの状態でまず丈寸法を測ります。裏返して、表の巻き加減(表で框の厚さを調整します)を見ながら框の縫い糸を切ります。 表に返して上前の縁をほぐすと幅寸法を測れます。 ※大型機械仕上げ※ |
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寸法の計測真中(中かね)の幅寸法の計測丈寸法は2ヶ所、幅寸法は最低3ヶ所の寸法を測ります。 柱や壁が曲がっている場合は、その箇所ごとに寸法を測ります。 下前の縁をほぐして、表をはがします。 |