新 畳 製 作 工 程
縁付板入新畳作業工程 縁付素框新畳作業工程
@頭板の準備

 1 削る。

畳と接する板は真直ぐに削り、寄せと接する板は寄せの曲に合せて、傾斜をつけて削る。
@框(カマチ)の切落し

1 大曲(オオガネ)で印をつける

選別した畳床に、床糸が生きる位置に大曲を置き、小包丁で長辺の端2箇所と短辺に切込みをつける。


2 仕上りの寸法に合せて切る。

仕上がり寸法より約5厘小さく切ります。
準備中
2 框落し1

短辺の切込みを目印に大包丁で畳床を落とす。この面を出合い框(デアイカマチ)と言います。
3 縫い穴を開ける。

以前は直角に開けていた穴を、現在当店では針を刺す角度に合せて斜めに19又は21個の穴を開けます。
準備中
3 框落し2

出合い框から丈寸法に合わせて反対側の方付框(ホウツキカマチ)に目印を入れ、大包丁で落とす。
取付ける畳表の種類により、寸法を微調整して落とします。
4 爪を取る。

この後、口ゴザや刺しワラを入れる事により、畳床との段差をなくします。

縁無板入れ作業の場合は裏側を削ります。
準備中
4 表のまきしろを落とす。

畳表を巻くことにより、畳床が厚くならないように。
A 板入れ作業

 1 板を仮留めする。

あらかじめ選別した畳床のどの部分を使うかを考えながら、丈の仕上がり寸法より約1分小さく仮留めする。
寸法は、表の種類(厚さ)により微調整します。

 畳床の選別
準備中
A 表張り

1 目押し

縁幅に応じて目乗りになるように、目押し定規を使い畳表を3ヶ所切り落とす。
2 シミズを振る。

真中の畳は、全ての寸法がロク(同じ)で4隅は直角なので、対角線の差もロクになります。
周りの畳は、寄せに合せるので対角線の長さの差を増減します。
準備中
2 表張り

畳床の長辺2箇所につけた切込みにA−1の表を合わせ、畳床をたわませながらイグサが框に並行に、シワの出ないように適度に畳表を張る。
3 框を落とす(切る)。

上面より1分(3mm)内側に切り落とす。
準備中
B 框縫い

1 厚さを調整する

畳をひっくり返し、出合い框は床なり(2寸=約60ミリ)に、方付框は寄せ(寄せ木)の深さに合わせる。
4 表のまきしろを落とす。

畳表を巻くことにより、畳床が厚くならないように。
準備中
2 框縫い

金槌で叩きながら縫い締める。
反りを戻し、畳を表に返す。
5 縫いつけ

縫糸は2本で手元(右)から縫いつける。
(関西では縫いつけ方が異なります。)
準備中 3 かき落とし

畳表の必要の無い部分を切り落とす。
6 板締め

畳床を裏返し金槌で叩いた後、糸を鉤に掛け左足で元の畳床の厚さまで締め上げる。
(真冬でも汗をかく作業です)
次に、棚ワラをさらい、畳床を表に返し、締めた事により狂った寸法を直す。
準備中 C 平刺し

1 口茣蓙を入れる

適当な幅に切った古表を、縁幅+一目先の位置まで入れる。
(決まった位置はありません。平らに仕上げることが重要なので、1枚1枚違います。)
7 板脇を置く

畳表からほぐしたイグサの曲を湿らせて戻し、頭板と畳床との段差を平らになるように埋める。
準備中 2 縁下を引く

縁引針を使い、縁際のイグサが2〜3本框に落ちる程度に縁下を引く。
縁下を引くことにより、角がピンと張ったように見えます。
8 縁の厚みを削る

框部分の縁は突っ張ってしまい敷き合わせたときに隙間が空いてしまうので、縁の厚み分削る。
3 平刺し


9 つめ板を入れる

畳の角は下がりやすいので、頭板の切り落とした残りを削り挿しいれる。

これで板入れ作業の完了!
B 表張り

1 表張り

縁幅に応じて目乗りになるように、目押し定規を使い畳表を3ヶ所切り落とす。
目押しされた畳表を頭板の端に合せてしわの出ないように表を張る。
特に出合い框は、イ筋が框と平行になるように張ります。
(写真は、表替えの1コマを使用。)
2 かき落とし

畳表の必要の無い部分を切り落とす。
C 平刺し

1 口茣蓙を入れる

適当な幅に切った古表を、縁幅+一目先の位置まで入れる。
(決まった位置はありません。平らに仕上げることが重要なので、1枚1枚違います。)
  
2 刺しワラを入れる

頭板と畳床の段差をなくすため刺しワラを平らになる量だけ入れる。
3 縁下を引く

縁引針を使い、縁際のイグサが2〜3本框に落ちる程度に縁下を引く。
縁下を引くことにより、角がピンと張ったように見えます。
4 平刺し

畳屋さんといえば、畳に肘をこすりつけ縫っていたところを思い出す人も多いと思いますが、均一に縫うことが重要なこの工程は機械を使用しています。
(写真は表替えの1コマを使用)
5 落とし

余分な畳床を、畳表を基準に上面より1分弱内側へ切り落とす。
一般には2回に分けて切り落とすようですが、畳床の端は触れば触るほど崩れやすい部分なので、当店では
出来るだけ1回で切り落とします。
次に、端口の下ワラを落とし板で受けて、綺麗に切り取ります。
  
6 縁の折り返し

渡り(折筋をつける道具)をかけ、縁下紙、縁の順に折り曲げる。
D 返し縫い

1 返し縫い1

縁にたるみの出ないように、上前(畳同士が接する面)を関東間では、厚さが2寸になるように畳床のムラに合せて返しワラを差し込みながら縫う。
下前(寄木に接する面)は、寄せの深さによりワラを調整して差し込む。

1 返し縫い2

新しいワラは手前から差し込むと、穂先が自然に奥にいき綺麗にしっかりと仕上がる。

下前(反対側)も寸法に合せて表を切り落とした後、口茣蓙を入れる〜返し縫い2の工程を繰り返す。
2 返し締め

返し縫いが終わり畳表のイ筋を直してから、畳をひっくり返し、金槌で叩きながら返し糸を適度に締める。
(叩き締めることにより、型崩れのしにくい畳になります。)
E 框巻き

出合い框は、床なり(2寸)に巻き。それ以外は寄せ周りの深さに合せて巻きます。

  !完成!

畳を表に返し、寸法や角を点検、微調整して完成です。
 
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