稲わら畳床– category –

稲作や鉄の文化の発達に派生して稲藁(わら)を活用する文化が始まり、1300年使われてきた伝統的な素材です。
適度な柔らかさの踏み心地。
30~50年使える耐久性。
遮音性が建材床に比べ高く、生活音が階下へ伝わりにくい。
一帖で500㏄の水蒸気を呼吸する吸放湿性などがあり温暖湿潤気候の日本に適しています。
復元力があり凹凸の修復がしやすく壊れにくい特徴があります。
職人としてもやりがいのある素材です。
畳の構成要素の95%を占めています。
藁という漢字は上から順に「草、高、木」と書かれていることから「木よりも価値のある草」という意味合いもあり、日本人が大事にしてきた素材の一つです。
お米を食べる国は沢山ありますが、副産物である稲藁を畳床に使うのは日本だけの文化です。
長く続いてきたが稲藁の文化も農業や生活用品の変化、後継者などの担い手不足などでまもなく終わりを迎えようとしています。