畳作りのこころ

畳を作る上で考えていること

・稲作や製鉄の文化から生まれた畳の文化を大切にしています。
・携わった畳が、より長く快適に使えるように、廃棄処分まで見届けるつもりで日々努力しています。
 (現実的には畳床の寿命が私の職人寿命より長く出来ませんが)
・単純な生産や環境効率ではなく、その素材そのものの姿かたちが無くなるまでの効率を考えています。
生活の中で石油製品を無くすことは不可能ですが、自分の作るものは出来る限り減らしていきたい。

そんな思いで作る畳をご紹介

稲わら床に欠かせない返し上げ縫い

直径数ミリの稲わらを縦横に積み重ねてある稲わら床は厚みに微妙なムラが出来てしまいます。
そのムラや畳寄せの高さに合わせる為に畳の裏側にワラを加減して縫い付けます。
手縫いの場合は縫い糸が側面から上面へ、次に下面へ下げた所にワラを充て側面へ回る為、上下をしっかり押さえられ圧縮された稲わら床の切り口が緩み難くくなり、長期にわたり厚みが変わらずムラも少なくなります。

↘ 縫った糸を
  次の工程で
   締めます ↘

返し縫い締め

稲わらを加減して縫った後に畳を裏返して床を金槌で叩きながら糸を締めます。
切り口が締まり型崩れしにくくなります。

板入れ仕様(関東式)

畳の短辺側の床の上にヒノキ板(約6㎜厚)を仕込むことにより、長年使うと丸くなりやすい角がピシッと角ばって見えるようになります
厚みを調整しながら板を水平かつ適度に締めるのは体力と経験が必要でとても難しい仕事です。

都内だから生き残った手仕事。

地方や郊外では畳はほぼ100%機械で作られています。
郊外になれば土地に余裕ができ、効率の良い大型機械の導入で数をこなせるからです。
都内の狭い場所では昔ながらの手仕事で少量生産しかできません。
その分素材と向き合った縫い方ができ、長く使える環境に優しい畳を作ることができます。

しかし、畳離れと後継者不足で手仕事の畳もあと20年程度で作れなくなりそうです。

※ 編集中につきお待ちください ※